2027年に国際共同制作による新作舞台作品を世界初演
次世代のアーティスト・アートマネジメント育成講座「ATAK Academy」を始動
音楽家・渋谷慶一郎が代表を務めるアタック・トーキョー株式会社(ATAK)は、昨年発表した2027年世界初演のStudio Wayne McGregorとの国際共同制作と連動し、次世代のアーティストおよびアートマネジメント人材を育成するプログラム「ATAK Academy」を始動しました。
本プログラムは、国際的な舞台芸術の現場と実制作を通じて、次世代に知見と経験を継承することを目的としています。
これまでの取り組みとして、2025年6月には、国際共同制作を主導する渋谷慶一郎、Studio Wayne McGregorの芸術監督であり、英国ロイヤル・バレエ団常任振付師/ヴェネチア・ビエンナーレ ダンス部門芸術監督を務めるSir Wayne McGregor、そして舞台美術を担当する建築家の妹島和世らによる制作記者発表を実施しました。
続く8月には、若手アーティストおよびアートマネジメント志望者の公募を行い、12月には本育成プログラムのキックオフとして、公開シンポジウム「越境せよ、生存せよ。分断と国境を越えるアーティストの生存戦略」を開催し、14名の若手参加者を発表しました。
本事業は、クリエイター支援基金による「クリエイター・アーティスト等育成支援事業」の助成を受けて実施されています。その活動指針は、以下の三つの柱から構成されています。第一に、AIやアンドロイドなどのテクノロジーを用い、音楽、ダンス、美術、思想といった分野を横断する舞台芸術作品を創造すること。第二に、国際共同制作という形式を通じて作品の国際展開を実現し、持続可能な海外展開のモデルを構築すること。そして第三に、企画・制作から上演、国際展開に至るまでの全過程を次世代に開き、若手アーティストおよびアートマネジメント人材がプロジェクトメンバーとして実践的に関与することで、経験や知見、ネットワークを共有・継承していくことです。
「ATAK Academy」では制作マネジメントの基盤となる制作、法務、広報、予算管理に関する座学や現場研修を実施します。これらを通じて、単なる技術習得にとどまらず、各自が自律的に思考し国際的な文脈の中で自身の表現や活動を持続的に発展させていくためのセルフディベロップメントをサポートしていきます。
また芸術文化活動や国内外の分野横断的なコラボレーションにおいて不可欠となる人文基礎教養を学ぶ講座も開設しました。2026年度には各分野の専門家による講座が開催されます。
講師一覧
<vol.1 > 哲学・石田英敬(1月17日実施済み)
<vol.2 > 科学・池上高志(4月18日予定)
<vol.3 > 建築・石上純也(5月30日予定)
他、順次追加予定
登録フォーム
2025年9月1日(月)で事前登録一次を締め切りました
メンター紹介
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渋谷慶一郎
音楽家/プロデューサー
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池上高志
東京大学教授/アーティスト
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今井慎太郎
コンピュータ音楽家/国立音楽大学准教授
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尾崎聡
舞台監督/テクニカルディレクター
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松本七都美
マネジメント/プロダクション
*今後メンターの追加が予定されています。
サポートプログラム
支援内容
・制作参加に対する報酬の支給
・海外滞在時の費用支援(渡航費・宿泊費など)
・必要な機材や資料の提供
・専門的な知識と技術の習得機会
・メンタリングやアドバイス等のサポート
・国内外での実践的な経験の提供
・国際的ネットワークの構築支援
募集対象者
募集分野
・アーティスト(音楽、美術、振付家 他)
・プログラマー(GPT、MaxMSP、Python 他)
・制作・マネジメント
・PR・メディアリレーション
・エンジニア/舞台スタッフ
求められる資質、要件
・国際的かつ分野横断的な芸術プロジェクトに関心があること
・国内外での上演や多様なパートナーとの協業に意欲があること
・英語でのコミュニケーションに長けている、または積極的に学ぶ意志があること
・年齢:22〜35歳程度(実務経験3年以上)
・日本国籍または日本の永住資格を有すること(居住地は国外でも可)
形態
・業務委託
※経験・スキル・スケジュールに応じて個別に相談の上、決定します。
登録フォーム
2025年9月1日(月)で事前登録一次を締め切りました
参加若手アーティスト/
アートマネジメント人材紹介
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岸 裕真
アーティスト
渋谷慶一郎はブラックホールのような存在です。
怖いけど、惹かれる。大きい。どこに連れていかれるかわからない。でも、いつも見たことのない地平へ導いてくれる。ただその道程は必ずしも安全とは限らない……
2021年の金沢21世紀美術館での
『IDEA ー2台のアンドロイドによる愛と死、存在をめぐる対話』(渋谷慶一郎+池上高志)をきっかけに、渋谷さんとはこれまで2024年のアンドロイド・オペラなどいくつかのプロジェクトでご一緒させていただきました。ATAKのスタッフの方や今井慎太郎さんをはじめとするプロフェッショナルと大きな舞台へ臨む経験は、僕自身にとって価値のある学びとなっています。
渋谷さんのプロジェクトは常に人間とアンドロイド・生と死などの矛盾律から紡がれ、生命の原初的な部分に触れるような魅力とスリルに満ちています。そうした作品の射程は国内に留まらず、国際的なネットワークを活かしてグローバルな発表を展開されています。国内外を横断してテクノロジーと共に生命の根源に迫る渋谷さんとの作品制作は、僕のようなまだキャリアの浅いアーティストにいつも様々なレイヤーで視野が広がる経験をもたらしてくれます。
今回のプロジェクトでも、渋谷さんや若手クリエイターの方々と一緒に、まだ見たことのない世界を開拓することを心から楽しみにしています。
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鈴木 勇気
音響エンジニア
2021年の新国立劇場でのオペラ『Super Angels』をきっかけに、渋谷慶一郎さんの作品に音響エンジニアとして参加してきました。なかでもドバイ万博やパリ・シャトレ座でのアンドロイド・オペラは、国内では得られない貴重な経験で、現地のエンジニアたちとの協働から大きな刺激と学びを受けました。渋谷さんのプロジェクトは、音楽の枠を超えてアートやテクノロジーと交差する、ユニークな現場です。このプロジェクトも今からとても楽しみです。エンジニアや舞台スタッフもどんどん外に出て、多様な現場で経験を積むべき時代だと思います。そんな現場で一緒に働ける仲間を待っています!
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見野 舞
制作
2022年頃からATAKでインターンに参加、演劇学を早稲田大学院とパリ・ナンテール大学で学びながら、2025年3月にはパリ・グランパレで開催された公演「MIRROR Ghost」に制作スタッフとして参加しました。準備から公演までの一連の流れを経験し、興味があった著作権に関する知識や日仏英の三カ国語での制作現場を経験しました。現地会場との交渉では、文化や言語の違いによる問題もありましたが、粘り強く対応し、公演成功に貢献できたことは大きな自信となりました。将来的には企画段階から制作全体を見通せる力を養い、アーティストの可能性を最大限に引き出せる人材を目指していきたいです。
TOPICS
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17 February, 2026渋谷慶一郎主宰、次世代のアーティスト・アートマネジメント育成講座「ATAK Academy」が始動、2027年世界初演の国際共同制作と連動。講師には石田英敬、池上高志、石上純也らが参加、現場経験と組み合わせたプログラムを提供
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16 February, 20262月17日(火)より制作マネジメントに関する講義が始まります
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19 January, 2026ATAK Academy vol.1 「AI時代の芸術ーアンドロイド・オペラのグラマトロジー」の講義を行いました
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14 January, 2026ATAK Academy始動。第1回目は1月17日(土)、石田英敬氏による「AI時代の芸術ーアンドロイド・オペラのグラマトロジー」
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26 December, 202512月13日に行われた分野横断アーティスト登壇シンポジウムのレポートが公開されました
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01 December, 2025渋谷慶一郎司会、次世代アーティストとマネジメントを考えるシンポジウムを12月13日に代官山ヒルサイドプラザにて開催
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02 September, 2025事前登録一次を締め切りました
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14 August, 2025事前登録 一次締め切り日について
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13 August, 2025クリエイター支援基金サイトに公募情報が掲載されました
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12 August, 2025メンタープロフィール紹介
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08 August, 2025渋谷慶一郎 × サー・ウェイン・マクレガー国際共同制作プロジェクト 若手アーティスト/アートマネジメント人材を公募開始
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17 July, 2025渋谷慶一郎 × サー・ウェイン・マクレガーによる国際共同制作が始動
舞台美術に妹島和世が参加
代表・渋谷慶一郎 コメント
世界の最前線で、誰も観たことも聴いたこともないものを一緒に作ろう
既存の枠組みに乗るのではなく、まだ誰も見たことのないものを作り世界に問う。その積み重ねだけが、文化や芸術を本当に前に進めると信じています。そして、これは、僕自身がずっとやり続けてきたことでもあります。
今回、世界的な振付家・演出家のSir Wayne McGregorさん、そして日本を代表する建築家の妹島和世さんと一緒に劇場作品を作るプロジェクトを立ち上げました。音楽、ダンス、建築、美術、テクノロジー、様々な領域を越えて、これからの時代に必要な芸術のかたちを世界へ発信していきます。
そして、この挑戦には若い世代の力が不可欠です。分野を問わず、柔軟で時に無謀なくらいの発想と行動力がなければ、未知のものは生まれない。だからこそ、このプロジェクトを次世代のアーティストやクリエイターが実践的に学び、世界とつながり、自分の表現を問い直す場としても開いていきたいと考えています。単なる教育プログラムではなく、実際に国際的な創作の現場に入り込み、第一線のアーティストたちとゼロから何かを共につくる。その経験こそが、世界で戦える力になるというのは僕自身の経験から確信を持って言えます。
アーティスト志望の方だけでなく、劇場作品やアートのプロジェクトを一から立ち上げる経験をしたい方も歓迎します。ぜひご参加ください。